神戸 14℃ 9℃
今日は一日中
雨らしい・・・な(^^;)
でも、これも
良いほうに考え方をもって
行こう!(^^)
やっぱり、
イロハが横に寝そべり
ワタクシはコーヒーと
お菓子をついばみつつ
読書している姿が
その、良いほうの
在り方としては
見えてくるんやわあ~~~(^^)(^^)
・・・・
はい!
また、ワタクシ
新たな出会いを
致しました!(^^)
直木賞作家
「葉室麟(はむろ りん)」さんで
ござい!(^^)
直木賞を得た「蜩の記」ではなく
というか・・・・(^^;)
まだこの方の作品は
「花しぐれ」この一冊しか
読んでいませんが
これから徐々に
他の作品をば
かならず読み征するであろうと
思われます!(^^)(^^)
上の「花しぐれ」
与謝野蕪村を主要な人物において
彼の周辺の人物に焦点をあてた
物語です
この作品も一時
直木賞候補の一つとなったもので
その時の選考委員の
各、論評は
以下のようなものでした
伊集院静 ◎ 13 「私は推した。これまでのキャリアも十分に思えたし、蕪村という題材も氏の作品の幅のひろがりに思えた。選考で俳句の扱いに関して安易ではないかと指摘され、佳い導入俳句もある点を強調したが他委員の賛同を得られなかった。」
桐野夏生 ■ 11 「淡泊な恋の物語で、「ちょっといい話」の連なりである。色気が感じられないのは、女たちがおとなしく、男たちの弱みを炙り出すまでにいかないせいか。」「品はいいが、引き気味である。」
宮城谷昌光 □ 46 「底辺に蕪村の俳句が敷かれている。だが、氏の小説における習熟度が高まったせいか、かつてのように、俳句にかこつけて書いた、という感じがうすれている。」「端的にいえば、ひとりよがりではなくなった。べつないいかたをすれば、愛情が社会性をもつようになった。」「そのように氏の進歩を認めることはできても、ほかの作者の作品とくらべてどうか、というところにむずかしさがある。とにかく私は今回の氏の作品に好意をそえたことはたしかである。」
北方謙三 ■ 9 「悠然と書いているように思えるが、作家年齢を考えれば、もっと大胆な試みに挑んで欲しいという気もした。」「核がどこかぼやけているという気がしてならなかった。」
阿刀田高 ■ 11 「読者としては俳句の味わいに関心が赴き、小説として……つまり人間を描く作品として少し不足を感じてしまう。それが弱点のように思われた。」
渡辺淳一 ■ 15 「(引用者注:候補の)五作中、もっとも小説的な雰囲気というか、赴きを備えているが、蕪村という大物俳人をストレートに描こうとしたところが、誤りの発端だった。」「俳人は風景を見て、それをそのまま句に表現するわけでなく、そこから数々の省略や推敲を重ねて、練り直す。この基本を抜かしたところが、作品を軽くご都合主義的なものにしてしまった。」
林真理子 ■ 13 「この作家の中では決してレベルの高いものと思えないだけに、残念な結果となってしまった。」「唐突に俳句が出てきて、それと物語とを無理に接着させた感があった。出てくる人々が、みな生気がないように思われて仕方ない。」
浅田次郎 △ 15 「もともとこの作家の資質は短篇において発揮されるだろうと考えていたのだが、なるほど連作短篇の形式を採った本作品は、まことに鮮かであった。しかし、のっぴきならぬ恋愛劇のわりには、愛憎が不足しているように思えた。」
宮部みゆき ■ 29 「葉室さんの筆力と歴史小説の教養を存じ上げているからこそ、惜しまれる作品だったと思います。」「私は読み始めてすぐに、蕪村や応挙や上田秋成が個々の短編でバトンを受け渡しながら主役を務めることで、彼らが互いに互いの生き方や芸術性をどう思っているのかということが立体的に浮き彫りになってゆく、いわば江戸文人の双方向の交友録を描くことで江戸文化の核に迫ろうという仕掛けの短編集だと思ってしまったのです。」
さまざまな意見を読み
なるほどと
合点のいくところ多々ありましたが
恋愛劇のわりには、愛憎が不足している・・・との指摘に
うんうんとうなずきながら
ワタクシがこの方が良いなと思ったその
一番の判断は
まさにその、人間を描く造形が
平明・・・ぼんやりして
淡々しいところが
好もしく思った
のですら!(^^)