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ビョウヤナギ

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また今年もビョウヤナギが咲きました!!(^^)

我が家での唯一、華ある花と
申せましょうか・・・・(^^)(^^)

これを見て思い浮かぶのは

年年歳歳花は相似たり
歳々年々人は同じからず・・・・の名句!!

これの原詩はこうです・・・

劉廷芝  代悲白頭翁      白頭を悲しむ翁(おきな)

洛陽城東桃李花     洛陽城東桃李(とうり)の花
飛来飛去落誰家     飛び来たり飛び去って誰(た)が家にか落つ
洛陽女児惜顔色     洛陽の女児顔色を惜しむ
行逢落花長嘆息     ゆくゆく落花に逢うて長く嘆息す

今年花落顔色改     今年花落ちて顔色改まり
明年花開復誰在     明年花開いてまた誰かある
巳見松柏摧為薪     巳(すで)に見る松柏くだけて薪となるを
更聞桑田変成海     更に聞く桑田変じて海となるを

古人無復洛城東     古人また洛城の東に無し
今人還対落花風     今人還(かえ)って対す落花の風
年年歳歳花相似     年年歳歳花あい似たり
歳歳年年人不同     歳歳年年人同じからず

寄言全盛紅顔子     言を寄す全盛の紅顔子
應憐半死白頭翁     憐れむべし半死の白頭の翁
此翁白頭真可憐     この翁白頭真に憐れむべし
伊昔紅顔美少年     これ昔紅顔の美少年

公子王孫芳樹下     公子王孫芳樹の下(もと)
清歌妙舞落花前     清歌妙舞落花の前
光禄池台開錦繍     光禄池台錦繍を開き
将軍楼閣画神仙     将軍の楼閣神仙を画(えが)く

一朝臥病無相識     一朝病に臥してあい識るなし
三春行楽在誰辺     三春の行楽誰(た)がほとりにか在る
宛転蛾眉能幾時     宛転たる蛾眉(がび)よく幾時ぞ
須臾鶴髪乱如糸     須臾(しゅゆ)に鶴髪乱れて糸の如し

但看古来歌舞地     ただ看る古来歌舞の地
惟有黄昏鳥雀悲     ただ有り黄昏鳥雀の悲み

・・・・・・・

詩のこころは
うら悲しい・・・・・(^^;)

けれど
この詩の境地が
古来よりどれほど
多くの人々に慰めを与えてきたことか!!!(^^)

慰めと言えば・・・・

さらにすばらしい言葉がありました!!!(^^)(^^)

宮崎奕保禅師 (http://www.geocities.jp/aikidokayama/houwa/houwa1.htm)

自然は立派やね
私は日記をつけておるけれども
何月何日に花が咲いた
何月何日に虫が鳴いた
ほとんど違わない
規則正しい...
そういうのが法だ
法にかなったのが大自然だ
法にかなっておる
自然の法則をまねて人間が暮らす
人間の欲望に従っては迷いの世界だ
真理を黙って実行するというのが大自然だ
誰にほめられるということも思わんし
これだけのことをしたらこれだけの報酬をもらえるということもない
時が来たならば
ちゃんと花が咲き
そして黙って
褒められても褒められんでも
すべきことをして
黙って去っていく
そういうのが実行であり
教えであり
真理だ

かの宮崎奕保(えきほ)禅師も
今年、平成20年1月5日
106歳にて天寿をまっとうされました・・・・・合掌(;_;)