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還元焼成と酸化焼成

アップロードファイル 639-1.jpg

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酒井敏雄さん(版画家)の作品です

コーヒーカップ二点:白化粧土+黒化粧土+ひっかき+透明釉

写真でも十分にその色調が
伝わってきます!

すなわち・・・かたや青みが勝ち
方やベージュ系が強い・・・・・・(^^)

これが作品で還元ぎみ、酸化ぎみというところのもので
あります!!

還元というのは
およそ釉薬の溶け始める800℃ぐらいから
窯内の空気の量を少なくして
不完全燃焼のけむりで充満させる焼き方で

釉薬の溶け終わる1180℃で普通はその還元を終えるのですが
強還元というのは
まだそのあと不完全燃焼をつづけて
1250℃~1300℃まで攻めつづける焼き方であります!

一方、酸化焼成というのは
焼き終わるまで完全に窯内の空気をクリーンにして
煙を発生させない焼き方であります
ですからその時は、煙突から炎は絶対に出ません!!

で、写真の作品を見ていただくと
同じ技法なのに色調が違う?

というのは
窯内において、場所によって
酸化の雰囲気と還元の雰囲気のところがあるということなので・・・

こういう焼き方を中性炎焼成と言います!!

当、教室はこういう立場で窯だきをしています・・・
ですので

ある方の作品は還元気味がいいとか
またこの方の作品は酸化気味がいいと
ワタクシの独断と偏見によって

窯内の作品の
置く場所を決め付けているわけ!!!(^^)(^^)

酒井さんの場合は
ワタクシがどっちつかずの気持ちであったため
窯の中央に置いた結果・・・・

かような仕儀とあいなりました!!!(^^;)(^^)

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